VOLCANO・ボルケーノは、新大久保駅から徒歩3分の場所にある体を鍛えている男らしいタイプのみ入場できるガタイ系のハッテン場です。
年齢は基本的に30代までの入場になりますが、40代以上でもガッチリした筋肉質系の男性であれば利用可です。
住所 | 東京都新宿区百人町1-20 B1 |
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アクセス | 大久保駅/西武新宿駅 |
営業時間 | 平日:15:00~23:00 ※最終受付22:00 土日祝:13:00~23:00 ※最終受付22:00 |
定休日 | 年中無休 |
料金 | 1600円 ジム割1300円 28歳以下1300円 |
公式サイト | https://volcano.tokyo/ |
SNS | https://x.com/cruise_volcano |
電話番号 | 03-6908-8132 |
VOLCANO・ボルケーノの体験レポート
「ここは本当に日本か?」
そんな言葉が脳内に上ったのは、
VOLCANOの採光の窓が彩っている開かない雨戸の前に立ったときだった。
JR大久保駅から歩いて数分。
漢族マートやカレー屋が積み重なる不思議な街を抜けると、
一覧の店の名前の中に「VOLCANO」の文字。
もうここです。
VOLCANO、その内部構造と地熱
中に足を踏み入れた瞬間、空気の密度が違う。
高温多湿のサウナでもない、駅の雑踏でもない。
ここには発汗前提の気配が満ちている。
受付の青年はロッカーキーを差し出す。
その無言の瞬間が審査だ。
自分の全存在を評価された気がして、肛門がわずかに緊張する。
ロッカールームで衣類を脱ぎ捨て、タオル一枚に包まれる。
男の肉体を包むのは、赤黒い照明と、皮膚から立ちのぼる湿気と匂い。
店内は三層構造になっており、第一層がロッカーとシャワー、第二層が出会いの場、そして第三層が決闘の間である。
迷路のような通路、ミラー付きの部屋、暗闇と赤照明の交錯するコーナーなど、構造はまるでゲイのダンジョン。
中でも圧巻はスリングルーム、いわゆるケツ掘りブランコが鎮座する空間だ。
まるで祭壇である。
その前には誰もが一瞬立ち止まり、祈るのではなく「覚悟」するのだ。
交錯する男たちの種類図鑑
VOLCANOに集う男たちは、ジャンルで言えば「野郎系」「体育会系」「マッチョ系」「ヒゲ短髪」「年上ガチムチ」……
いずれにせよ、男らしさが通貨の世界である。
肌を焼いた男。
無言で壁にもたれる男。
まなざしだけを送ってくる男。
彼らは一様に静かだ。
そして俊敏だ。
わずかな目線、背中の動き、鼻を鳴らす音で相手を探り合う。
また、欧米系の来訪者も多く、肉体で言葉を超えたコミュニケーションが生まれる。
ある白人男性がスリングに座ると、即座に三人の日本人が周囲を囲み、まるで選ばれし祭司のような光景が生まれた。
この場所では、国籍も言語も無意味。
あるのは、視線、匂い、汗。
そう、男という性の原初的な表現だけが通用するのだ。
邂逅と拒絶の間で
出会いは唐突だ。
隅のベンチに座っていた私の隣に、ふいに肉厚な影が腰を下ろす。
黙ってこちらを見つめるその視線には、自己紹介も予告もない。
ただ一言、「やるのか、やられるのか」——
選択肢だけが突きつけられる。
拒絶すれば去る。
応じれば始まる。
それだけのルール。
ある意味で、これは究極の対話である。
背景も名前も年齢も要らない。
欲望の波長が一致すれば、それだけで成立するコミュニケーション。
だがそれはまた、容赦のない淘汰でもある。
肌の艶、肉の張り、香り、歩き方、そのすべてが選別の対象だ。
それを見ているだけでもう、全身の神経が研ぎ澄まされていく。
観察者という役割、そして葛藤
私は最初から観察者であるつもりだった。
体験をレポートに変えるには、一歩引いた目線が必要だと信じていた。
だがVOLCANOの内部では、その距離感は簡単に崩れる。
赤い照明の下、手首をそっと取られるだけで、
理性という名のシールドは簡単にヒビを入れられるのだ。
参加するか、拒むか。
そして一度でも参加の側に足を踏み入れれば、もはや文章にできない領域に入ってしまう。
そのギリギリを往復する葛藤——
それもまた、ハッテン場という場の強度なのだ。
退場と余熱
外に出た瞬間、肌寒さが喉を刺す。
VOLCANOのドアを開け、コンクリートの階段を一歩ずつ降りるたびに、自分の皮膚から男たちの記憶が剥がれていくような感覚に襲われた。
だが、完全には消えない。
首筋に残る汗、手の平に微かに感じる他者の温度——
それはもう数時間、この身体が火山にいた証拠であり、しばらくは消えないだろう。
新宿の夜が静かに近づく中、私はVOLCANOという場所の存在意義をかみしめていた。
ここは欲望が剥き出しになり、判断と衝動が一体化し、そして何よりも男とは何かを問い直される、そんな極地である。
……これが、私が体感した男たちの火山の真実だ。