釣師・つるし海岸は千葉の房総半島にある秘境のビーチで、正式名称は長浜海岸です。
たどり着くためには道なき道を進み、洞穴を抜けて、断崖絶壁を降りてようやく到着できる場所になります。
プライベートビーチとして人気があり、日本有数のハッテンビーチとしても知られています。
住所 | 〒298-0011 千葉県いすみ市岩船 |
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体験談:ハッテンバナビからのレポート
ゲイ海岸ってなによ!?
さて、そこのアナタ。
「ゲイ海岸」と聞いて何を思い浮かべますか?
虹色のパラソル?
筋肉ムキムキの水着男子?
それとも、無言でアイコンタクトし合う謎の集団?
正解です。
ぜんぶ正解です。
そんな中でも、日本でも有名な千葉県いすみ市の釣師海岸(つるし・かいがん)。
夏になれば、日焼け・筋肉・愛を求めてゲイが大集結します。
行き方 釣師海岸へGO!
都内から約2時間。
「遠い?」と思ったそこのあなた。
ハッテンビーチに距離は関係ない。
東京駅から外房線に揺られ、浪花駅に到着。
浪花駅は無人の小さな駅で日中は1時間に1本程度の運行。
事前の時刻表チェックは必須になる。
釣師海岸まで約1時間ほど歩く。
道中は日差しが強く、コンビニや日陰も一切なし。
地元の人もほとんど見かけない、過酷な道なので気を付けて。
雑草と蜘蛛の巣のトンネル
釣師海岸に到着すると、まず現れるのは、
もはや道とは呼べない、半分草に埋もれた細い獣道。
背丈以上の草むらをかき分けながら進むと、腕に蜘蛛の巣がビッタビタ。
「引き返す?」その問いを押し殺し、汗をぬぐいながら進む。
謎の洞穴
しばらくすると、海へ続くと洞穴が現れる。
コンクリートの人工的なトンネルだが、照明ゼロ、足元ぬかるみ。
湿った空気の中に、かすかに潮の香りがする。
すれ違う者はいない。
ただ、遠くに光が見える。
「この先に…ハッテンビーチがあるのか…?」
勇気を持って通過。
中腰で進まなければならない箇所もあり、筋肉に優しくない。
断崖絶壁の細道
トンネルを抜けると、ついに絶景の海岸線が見える!
が、油断するな。
その手前には断崖絶壁の崩れかけた階段とロープ付きの坂道が待っている。
片足を滑らせれば、そのまま天に召される可能性もある。
岩肌に手をつき、慎重に降りる。
リュックが岩に引っかかる。
汗でサングラスが曇る。
「なんで俺、こんな思いしてんだろ……」
そのとき――
視界の先に、裸に近い男たちが光に照らされて現れる。
苦行の先にしかない、ゲイの楽園。
それが釣師海岸。
着いた瞬間から空気が違う
釣師海岸に降り立った瞬間。
まず風が違う。
東京湾岸のような酸化した風ではない。
「男の汗と太陽のブレンド」のような、生々しくも官能的な潮風。
そして視界の隅に、なにやらカラダが絞れている人々が…
そう。
ゲイが…すでに…いる。
静かに場所を選び、ゴロリと寝転び。
なぜか視線は泳がせず、堂々と海を見つめる。
だが気を抜くな。
すでにそこは「男の社交場」。
泳ぐためじゃない、焼くためでもない。
魅せるために来ているのだ!!
客層はデブホモと筋肉と中年のロマン
ここ釣師海岸の最大の魅力は「多様性」だ。
いや、真面目な意味じゃなくて、本当に多種多様。
- 筋肉バッキバキのガチムチ勢
- 安心感のあるぽっちゃりデブホモ
- 麗しき50代のラテン系おじさま(※実際は日本人)
- 若干迷い込んだ20代ノンケ風
- 無言で双眼鏡を構えるガチ勢(あなたは誰)
年齢層は30代後半〜50代が主力。
つまり脂の乗ったサバのような美味しい世代が多い。
服装?
もちろん、水着=競パン、あるいはギリギリ許される海パン。
だが!
時折、「それ下着じゃない?」という攻め過ぎたスタイルの方も。
さらに、生まれたままの姿で、ちんこモロ出しの人も多数。
公共ビーチなのに開放感がすごい。
これがゲイのパラダイスなのか。
初心者へ贈る!釣師海岸攻略マニュアル
◼服装:
- 競パン or セクシーな海パン(でも露出過多はNG!)
- サングラスで“観察モード”になろう
◼持ち物:
- 敷物(砂が熱い)
- 日焼け止め(愛と皮膚は守ろう)
- 飲み物(命に関わる)
- タオルと勇気
◼心構え:
- 期待しすぎないこと(出会いは一期一会)
- 話しかける勇気よりも、見守る冷静さ
- 公共マナーは絶対厳守
ゲイ海岸が与えてくれるもの
釣師海岸に行くと、わかる。
ここはただの海岸じゃない。
ゲイにとっての「見られてもいい自分」でいられる場所だ。
マッチョでなくてもいい。
日焼けしてなくてもいい。
“ここに来る”という行動自体が、自分のアイデンティティを肯定する旅なのだ。
視線の交差。
誰とも会話せず、でも孤独じゃない。
砂の上で広がる、奇跡のような共存空間。
それが、釣師海岸。
さあ、あなたも来年の夏。
勇気を持ってその砂を踏みしめよう。
そして、静かに太陽に問いかけよう。
「今年の“俺の夏”は、ここから始まる」
ゲイなら一度は行ってみたい千葉の釣師海岸!
最後に
公共の場所なので、ルールと節度は守って利用しようね!
あと、足元が悪いので、くれぐれも転落や怪我には気をつけて!