ゲイプールって何?「ただのプール」じゃない?
「ゲイプール」とは、明確にゲイ向けに設けられた専用施設ではなく、一般開放された公共プールの中で、自然発生的にゲイの社交場として親しまれている場所を指します。
多くのゲイ男性にとって、夏のプールは単なる運動や避暑の場ではありません。
競泳用水着(通称:競パン)をまとい、日焼けを楽しみながら、視線や仕草を交えた“静かなコミュニケーション”が繰り広げられる、いわば「沈黙の社交サロン」なのです。
代表的なゲイプール紹介(2025年版)
🟦1. 芝プール(通称:芝プー)|東京都港区
特徴:都市型・沈黙型・競パン率高め
東京タワーのふもとにあるこの屋外市民プールは、長年にわたりゲイ男性、とくに40代~60代を中心に親しまれている場所。
- 競パン率は驚異の7割越え
- プールサイドでは無言の腹筋アピールやポージング
- 日焼け目的の「寝そべり族」が角度まで調整
- 会話はないが、視線が交錯する独特の文化
- 利用者層:筋肉質〜ぽっちゃり、マッチョ、渋め中高年多め
⛔ 公共施設であるため、性的接触は厳禁。視線や距離感による暗黙のマナーが大切です。
🟦2. 台東リバーサイドスポーツセンター(通称:リバプー)|東京都台東区
特徴:下町型・デブホモ人気・夏の“回遊水族館”
浅草にほど近い台東区のこの施設は、ぽっちゃり体型・年齢層高めのゲイ層から高い支持を得ています。
- プールサイドをぐるぐる歩き回る「回遊魚」的利用スタイル
- ゆったりとした雰囲気、圧も芝プーより穏やか
- 年齢層は中高年が中心で、デブ専・中年好きに人気
- 利用者数は芝プーよりやや少なめで穴場感あり
🌀「静かな観察と、たまの目線の交差」を楽しむ場所として、リラックスしたムードが魅力。
🟦3. 真田山プール(通称:真プー)|大阪市天王寺区
特徴:関西型・開放感・混雑率高め
東の芝プーに対し、西の雄と称されるのが真田山プール。
夏季限定営業の屋外プールで、非常に多くのゲイ利用者が集まります。
- 関西らしいフレンドリーで開かれた雰囲気
- 筋肉アピール合戦がプールサイドで展開
- タトゥー利用者も一定数おり、体育会系ムードが漂う
- 夏場は超混雑し、芝プーより「祭り感」強め
🍢ちょっとした目線のやり取りや軽い世間話も交わされやすく、関東の静けさとは対照的な人間味があります。
📌ゲイプール文化の魅力とは?
👀無言の“社交”文化
ゲイプールでは、声に出さずとも自己表現ができます。
- 視線
- 筋肉や体型
- 水着の色や形(黒競パン=ガチ勢、白競パン=目立ちたがり?)
- 日焼け角度やポーズ
これらが、まるで「プロフィール写真」のような役割を果たします。
📉最近の変化:ゲイプールにも“過渡期”が
かつては開場前から行列ができるほどだった芝プー・真プーも、現在は少し落ち着いてきています。
その背景には:
- コロナ禍以降の人数制限と雰囲気の変化
- SNSやアプリの普及による“リアル社交”離れ
- 若者層の競パン離れ、水着文化の変容
- 高齢化とともに世代交代が進まず、全体的な沈静化
とはいえ、これらの場所がまったく消えてしまったわけではなく、文化的な遺産として根強く残っています。
🚨公共マナーと法的注意
これらはあくまで「公共の場」であり、「専用の出会い系スペース」ではありません。
したがって、以下は必ず守りましょう。
- ✅ ハッテン行為(性的接触)は禁止
- ✅ 施設ルールに従いましょう(録音・撮影NG)
- ✅ 周囲の一般利用者への配慮を忘れずに
- ✅ トラブルが起きた場合、自己責任では済まされません
🧼また、感染症などの対策として、体調が優れないときは利用を控えましょう。
👟初心者向けチェックリスト:持ち物と心構え
持ち物 | チェックポイント |
---|---|
競パン or フィット系水着 | 初心者は黒・ネイビーなど地味色からスタートが無難 |
タオル | 複数枚あると快適(プールサイド寝転び用も) |
サングラス | 視線の緊張を和らげる&表情を隠す効果あり |
水分補給 | 脱水症状防止に絶対必要 |
日焼け止め or オイル | アピール用日焼け or 肌を守るどちらもアリ |
マナー意識 | 「見るのはOK、触るのはNG」が鉄則 |
🎯ゲイプール文化を尊重し、次の世代へ
ゲイプール・ハッテンプール文化は、「隠れたLGBTQ+の表現文化」としての側面もあり、視線・空間・沈黙を通じた独特の社交性が魅力です。
時代とともに変わりゆく中でも、
公共のルールを守り、思いやりを持って参加することが、この文化を次の世代へと繋げる鍵になります。