【港区】アクアフィールド芝公園・芝プー
東京都港区、緑と高層ビルの狭間にある屋外市民プール、アクアフィールド芝公園。
通称「芝プー」──それは単なる市民プールではない。
これは、夏になるとゲイの一部層が“ふらっと集まってしまう”謎の磁場。
泳ぐという目的は建前で、実際は日焼け、競パン、そして「静かなアイコンタクト」という三位一体の空間である。
どんな人が来るの?
ズバリ、40代〜60代のデブ・ガチムチ・毛深い・競パン好きの“おじホモ”たちが主力勢。
細マッチョもゼロではないが、芝プーの覇権を握っているのは、競パンと日焼けと無言の余裕を武器にした熟練者たち。
「性格はアッサリ、汗はギッシリ、毛もフサフサ」みたいなタイプが多い。
逆に、20〜30代の若ゲイにはちょっと敷居が高いと感じられがちで、近年はその層の流出が目立つ。
SNSやアプリ文化の影響もあり、芝プーに”来てナンボ”だった時代は過渡期を迎えている。
芝プーの歩き方
まず覚えておきたいのは、芝プーは「話す場」ではなく「見せる場」であること。
- 競パンは鉄板(柄物、白、光沢素材は上級者向け)
- プールサイドを歩くときは背筋を伸ばす
- 寝そべるときは日焼け角度を計算
- 腹筋運動や伸びをするときは、さりげなく、しかし力強く
- アイコンタクトは0.2秒以内。長すぎるとアウト、短すぎると伝わらない
まさに沈黙のプレゼン会場。
芝プーとは、泳がない者たちのための、夏限定のサバンナなのだ。
昔はどうだった?
かつての芝プーは、開場前から競パン戦士が列をなす夏の儀式の場だった。
今よりも視線は強く、腹筋は固く、競パンは小さく、オイルの匂いが立ち上っていた。
時代とともに、そうした文化は薄れつつあるが、それでもなお、芝プーには目線の交差という儀式的習慣が残っている。
【浅草】台東リバーサイドスポーツセンター・リバプー
──ゲイの間で語り継がれる東東京の水辺伝説。
東京都台東区、隅田川沿いの穏やかな景観にたたずむ、台東リバーサイドスポーツセンター。
その中にある屋外プールが、通称「リバプー」。
一見ごく普通の市民プールだが、実はここもまた、夏になると特定のゲイ層に熱視線で注目される水辺の聖地である。
リバプーの特徴:混沌と多様性の坩堝(るつぼ)
芝プーが「静謐なアイコンタクトの美学」なら、
リバプーは「混沌としたフリーダム空間」。
年齢層・体型・服装のばらつきが激しく、
若者から熟年、デブ専、スジ専、全方位対応型の“水のジャングル”となっている。
- 競パン率はそこそこ(4割〜6割)
- サングラス着用者、無言の回遊者、多し
- 下町気質ゆえか、気取らずラフな雰囲気
- ガチ泳ぎ勢と“寝るだけ勢”がカオスに共存
この緩さが魅力でもあり、「芝プーは緊張するけど、リバプーなら気楽」と語るゲイも多い。
デブ専・むっちり・髭・タトゥー率が高い時代もあった
リバプーはやや肉厚傾向が強め。
ムチムチ系、ガチムチ系、時に「なんでその水着で外を歩いてこれた?」という勇者も出現していた。
その大胆さ・開放感は、「公共の場だけど、ちょっとだけ“自分らしく”してもいいんじゃない?」という無言の合意に支えられている。
しかし、六尺など過激な水着の着用やタトゥーは禁止され、今はそのようなゲイは、ほぼ見かける事が無くなった。
施設の雰囲気:昭和感 × 河川敷 × 日焼け
施設自体はやや年季が入っており、装飾的な華やかさは皆無。
しかし、「昭和の河川敷で焼きそば食べてる感」が逆にノスタルジーを呼び、独自の情緒を醸す。
そして何より、日焼けが”推奨されている”ような日差し。
今でも、プールサイドには、焼かれに焼かれた銅像級おじさんが寝そべっていることも。
芝プーと比較すると?
項目 | 芝プー | リバプー |
---|---|---|
雰囲気 | 都会的・静寂・美学 | カジュアル・下町・ざっくばらん |
客層 | 競パン紳士中心 | デブ専・雑多・リラックス勢 |
ファッション性 | スタイリッシュ競パン | 自由度高め、タンクトップ率高し |
ナンパ的空気感 | 控えめ・洗練 | ややフレンドリー・回遊型多め |
緊張感 | ある(静けさ) | 少ない(話しかける人も稀に) |
リバプーは都市の余白である
リバプーは、洗練でも厳格でもない。
けれど、不思議とリラックスできる、ちょっと懐の深いプール。
しかし令和元年より台東区民のみ利用できる施設に変更になった事で、
ゲイの数が激減してしまったようだ。